【メガネ屋が解説】JINSが近視の子どもを持つ保護者を対象に調査。保護者の7割以上が「近視の対策の仕方が分からない」

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メガネマン
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どうも、現役メガネ屋店員のメガネマンです(^^

大手メガネ屋チェーンのJINSが独自調査した内容が非常に興味深かったので今回はご紹介&解説をしていこうと思います

今回の記事は、

近視の子どもを持つ保護者を対象に調査を実施。保護者の7割以上が「近視の対策の仕方が分からない」
株式会社ジンズホールディングスのプレスリリース(2022年7月26日 11時00分)近視の子どもを持つ保護者を対象に調査を実施。保護者の7割以上が

プレスリリース配信サービスの“PR TIMES”からの紹介になります

意外と知らない子どもの近視、視力について

学校の義務教育ではなかなか触れることのない知識なので、ぜひポイントを押さえてあなたや周りの人にも伝えてもらえたらメガネ屋としても最高に嬉しいです(^^

こんな人に読んで欲しい

・メガネをかけていると目が悪くなると思っている

・子どもに目が悪くなるのはスマホやゲーム、暗い所での読書が原因と言っている

・近視について詳しく知らない、原因や対策が分からない

今回のJINSの調査方法と、その有益性について

■調査方法:インターネットによるアンケート調査
■実施期間:2022年5月24日(火)~6月1日(水)
■調査対象:第一子が近視の保護者
■調査数:263名(内訳:小学生低学年の保護者60名、小学生中学年の保護者61名、小学生高学年の保護者66名、中学生の保護者38名、高校生の保護者38名)

PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000129.000027384.html)より引用

今回の調査はJINSが独自に調査したものになります

また今回の調査とは別ですが、2022年7月13日に文部科学省が発表した「令和3年度学校保健統計調査」では裸眼視力が1.0未満の割合は小学生で36.87%、中学生で60.28%といずれも過去最多となっています

PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000129.000027384.html)より引用

この背景からも、今回のJINSの調査結果について詳しく知っておく必要があります

メガネマン
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ちょっと待ってください!調査結果の前に…
年齢が上がるにつれて裸眼視力1.0未満になる割合も増えるので、早めに近視について詳しく知っておく必要があります!

“近視(近眼)”とは何か?”正視”や”遠視”も一緒に覚えよう!

そもそも近視って聞いたことはあるけど、あまり詳しくは分からないわ

このように近視という言葉はよく聞く、使うという人は多いと思います

しかし、そのような人に近視についての説明を尋ねると分からない場合が多いです

また、以下のような間違った認識の方も少なくありません

  • 近視とは近くしか見えない(遠くが見えない)人
  • 遠視=老眼、若いうちは関係ない
  • 子どもなら黒板の文字が読める、大人なら免許が取れたら近視ではない

これは私が実際にメガネ屋でお客様と会話した際によく聞く話です

いずれも誤った知識なので、今回の記事で正しく学んでいきましょう(^^

まず近視でも遠視でもない人のことを“正視”といいます

正視とは眼がリラックスした状態(調整をゆるめた状態)で平行な光線が網膜上で焦点を結ぶ(結像)ことが出来る眼の状態です

正視の状態を表した図
メガネマン
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ちょっと難しい話ですが、これが本来の意味で『目が良い』と呼ばれる人です

つまり、私の裸眼視力は『1.5』あるから正視なのね!

メガネマン
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残念ながら視力の数値が高い=正視ではないのです…

裸眼の視力が高い人も“遠視”の可能性があります

遠視の状態を表した図

遠視とは眼がリラックスした状態(調整をゆるめた状態)で平行な光線が網膜より後方で焦点を結んでしまう(結像)状態です

角膜から網膜までの長さ(眼軸)が短すぎたり、角膜や水晶体の屈折力が弱すぎることが原因です

ちなみにメガネだと、凸(+プラス)レンズを使用して矯正します

強すぎる遠視(強度遠視)だと遠くのものも見えにくいですが、弱めの遠視(弱度遠視)だと水晶体を膨らませるなどの調節で遠くも見ることが出来ます
(調節する力は若い人ほど高く、歳と共に衰えていきます)

これが遠視が気付かれにくい原因となっています

でも見えるのだったらわざわざメガネとか無くても良くないかしら?

メガネマン
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確かに弱度遠視だと遠くも見えるから生活上は困らないこともあります

ただ先ほどの説明のように目の調節力で補っているので、疲れやすくなっています

また、近くを見る時には遠くを見る時よりもさらに多くの調節力を使います

眼精疲労になる可能性もあるので、メガネを作ることをオススメします

歳を重ねてから手元のピントが合わなくなってメガネを作りに来たら遠視だった、というパターンが多いです(^^;

会社などの健康診断では遠視があるか分からない場合が多いので、目の健康のためにも定期的に眼科で検診を受けたりしましょう

もちろん、メガネ屋でも視力測定をしているので遠視や近視かどうか調べることも出来ます(^^

では最後に今回の肝になる”近視“について説明します

近視の状態を表した図

近視とは眼がリラックスした状態(調整をゆるめた状態)で平行な光線が網膜より前方で焦点を結んでしまう(結像)状態です

角膜から網膜までの長さ(眼軸)が長すぎたり、角膜や水晶体の屈折力が強すぎることが原因です

また仮性近視(偽近視)というものがあり、これは近場などを長時間見ることで毛様体筋が緊張し調節が上手くいかない状態のことです

メガネマン
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仮性近視(偽近視)は名前の通り真性の近視ではありません
しかし、放置すると目の健康に影響が出るので注意が必要です

そんな近視の子どもが増えているという衝撃の結果が今回の調査で分かったのです

では、近視にはどうしてなるのでしょうか?

“近視”は目の成長しすぎが原因!?

眼軸が長いとか屈折がどうとか、わけわかめ!
そもそも近視にはどうしてなるの??

近視にも複数の種類がありますが、一番多いのが眼軸の伸びすぎによる『単純近視』です

私たち人間は生まれたころの赤ちゃん時には目も小さく、眼軸も短い状態(遠視)です

歳を重ねる毎に目も成長していくので、そこで正視になるのが理想なのですが…

「何らかの要因」によって目が成長し過ぎる、つまり眼軸が伸びてしまい近視になります

きっと、スマホやゲームのし過ぎや暗い所での読書が原因だな!

メガネマン
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そうとは限りません!近視は遺伝が原因と言われることが多く、近視の原因は解明されていないこともあります

確かにスマホやパソコンなど近場での長時間の作業による影響も議論されてはいます

ただ、闇雲に子どもを叱るのではなく、家族で視力の問題に向きあっていきましょう(^^

特に子どもは視力が悪くても自分では分かっていないことも多いので、保護者の方がしっかりと検診などを受けさせて把握することが大事です

近視の対策「もしも、自分の子どもが近視になったら?」

PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000129.000027384.html)より引用

いよいよ、近視の対策についてですが

『パソコンやスマホなどの長時間の近場作業は必ず1時間おきに目を休める』

『1時間おきに遠くのものを見つめたり、目を上下左右斜めの方向に動かし目の緊張状態をほぐす』

こういった日ごろの目の健康を守る取り組みも必要です

詳しくは過去記事の『【今すぐやるべき】目の健康を守る6つの方法』も参考にどうぞ(^^

メガネマン
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関連の記事でも書いていますが、近視の対策にはメガネやコンタクトレンズの使用で目の負担を減らしてあげることも重要です
伸びた眼軸は元には戻りません

メガネで目を悪くすることはありませんので、メガネ屋や眼科でぜひご相談ください

今回のJINSの調査では以前から同社が研究を進めていた『紫外線(UV)』に着目をしていました

2022年6月にはUVの中にも含まれる「バイオレットライト」による視力への影響も同社の研究で確認をしたというニュースが発表されています

ジンズ、バイオレットライトを選択的に透過するレンズによる子どもの近視進行抑制を確認した論文が発表 - 日本経済新聞
【プレスリリース】発表日:2022年06月10日バイオレットライト透過レンズを使用した特定臨床研究バイオレットライトによる子どもの近視進行抑制(※1)を確認した論文が発表されました※1:バイオレットライトを選択的に透過するレンズを用いたランダム化二重盲検プラセボ対照試験において、近見作業が1日180分未満かつ初めてメガ...

つまり、研究内容をまとめると

  • 子どもの近視対策には屋外でバイオレットライト(日光)を目に一定当てる必要がある

ということになります

まだまだ研究段階ではありますが、今回の調査や研究からも非常に期待出来ますね(^^

近年の子どもの近視が進んでいるのは結果からも明らかです

子どものうちからスマホやパソコンを利用することが多くなった現代社会

こういった背景からも対策を考えていかなければなりません

まとめ

今回のポイント

・JINSの調査で近視の子どもが増えていることが分かった

・近視の対策には近場の作業での酷使を避ける、メガネやコンタクトの使用も重要

・近視対策としてバイオレットライト(日光)を屋外で浴びることも一定の期待が持てる

紫外線自体は目や体に悪影響を及ぼすと言われています

今回の調査を実施、発表をしたJINSではバイオレットライトだけを効率よく取り込むことが出来るレンズ(メガネ)を販売しています

画像はJINS公式HPより(購入時にはJINS VIOLET+を選択ください)

JINSが独自に研究を進めている商品なので、興味のある方はぜひ(^^

これからの研究に期待大ですね><

それではノシ

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