どうも、現役メガネ屋店員のメガネマンです(^^
あなたはメガネを購入する際にフレームをどうやって選んでいますか?
また、今かけているメガネはどうやって選びましたか?
私は何となくかけてみた物から気に入ったものを購入したよ!
私は店員さんに流行りの形を教えてもらって買ってみたわ
僕はインスタでフォローしている人のメガネがカッコよかったから真似してみたよ
実際にメガネ屋でお客様のお話を聞いてみると大体↑の3人のような回答が返ってきます
特に悪いとか、ダメ出しをするつもりは全くありませんのでご安心ください
実際に満足のいくメガネを選べたのであれば全く問題ありません
しかし、話をよく聞いてみると…
気に入ってるけどメガネがすぐ下がるんだよね~
いざ作ってかけてみると、何だか目が小さく見えるって言われてショック…
形は好きなんだけど、フレームが横に拡がっちゃって…。思った感じと違うんだよなぁ
メガネ選びが上手くいかなかったという方も少なくありません
それはなぜなのでしょうか?
結論から申し上げますと、自分に合ったサイズというものを選べていない場合がほとんどです
そもそもフレームのサイズの見方、サイズ表記について知らないという方も多いのではないでしょうか?
今回は『メガネのフレームを選ぶ際に大切なサイズの見方』について解説していきます
顔に似合うフレームの形状、選び方については過去の記事でも紹介しています
こちらも併せて見て頂くと、より自分に似合うメガネを選ぶお手伝いが出来るかと思います(^^
それではサイズの見方について、今回は詳しく解説していきましょう!!
こんな人に読んで欲しい
・普段かけているメガネのサイズを気にしたことがない
・メガネのサイズの見方、選び方が分からない
・これからメガネを購入しようとしている
・メガネ屋で店員さんの接客を受けるのが苦手でなるべく自分で選びたい
・オンラインショップでメガネを購入したいけど、写真を見てもよく分からない
メガネのサイズ表記は世界共通!?どのメガネ屋でも役立つ知識!!
メガネのサイズは服と違ってSサイズやMサイズなどのタグが付いている訳ではありません
ただしメガネの場合は世界共通の表記方法があり、ほとんどの場合フレームのどこかに数字が表記してあります
(ちなみに、”51□21-145“のような書き方をしています)
「どこか」じゃなくて具体的に教えてくれよ!
実はフレーム毎で書いている場所が違います
全く同じブランドのメガネでも表記している場所が違うことは珍しくありません
とはいえ、以下の3つの箇所に記載がある場合がほとんどです
- テンプル(フレームの顔の横にかかる部分)
- モダン(耳にかかる部分)
- ブリッジ(左右のレンズを繋げている部分)
ちょ待てよ!いきなり意味の分からない用語を出すな!
メガネ業界の方か、メガネについて詳しい方でない限りは細かい部品や場所の名称は分からないと思います
でも大丈夫、それは普通の事です
次の項目ではメガネの各部の名称について説明します
私も名称については難しいですし、書かなくても良いかな?と思っていました
しかし、サイズ表記の説明をする上で名称が分かっていた方が理解度が高まります
またメガネを選ぶ際の役にも立つことがあるので書くことにしました(^^
既にご存知の方や、難しいなと思った方は次の名称については飛ばしていただいても構いません
メガネフレームの各部の名称について
- 丁番またはヒンジとはテンプルと智を繋いでいるネジの付いた箇所です。
ドアの丁番と同じ役割、つまりメガネのかけ外しの際に開閉させる大切な役割があります。
非常に繊細な場所なので負荷がかからないように扱いましょう。 - 智またはヨロイとは丁番とリムの繋がる角部分のことをいいます。
フレームによっては装飾が入っていることもあります。 - レンズはフレームによって形状が異なります。レンズを固定する方法もフレームによって異なりますので、お手入れ方法などはメガネを購入した際にしっかり聞いておきましょう。
- レンズを支えている部分をリムと呼びます。プラスチック(セル)のフレームはレンズをはめ込んでいるのですが、金属(メタル)フレームはネジでリムを繋いでいます。そのネジ部分をリムロックと呼びます。
なお、枠無しメガネ(ツーポイントフレーム)にはリムはありません。 - モダンとはテンプルの耳に直接触れる箇所にかぶされている部分です。別名が先セルというのは昔はこの部分がセルロイド製だったことが由来になっています。現在ではアセテートと呼ばれる素材を筆頭に様々な素材が使われています。
メガネのフィッティング(調整)において、かけ具合を左右する重要な箇所でもあります。 - 左右のリムを繋いでいる箇所をブリッジといいます。
- 智から耳にかかる先端までの箇所をテンプルといいます。写真のように金属フレームでモダンが付いている場合はモダンがかぶっている中の金属部分(芯金)も含めての名称になります。
- 鼻パッドを支えている箇所をクリングスといいます。クリングスもメガネのフィッティングにおいて非常に重要な箇所になります。
- 鼻パッドはメガネを鼻で支える役割があります。最近ではシリコン素材などでメガネが鼻から下がりにくくしているフレームもあります。基本的には交換が可能なので汚れたり、古くなった場合はメガネ屋に相談してみましょう。
ちょっと難しい用語がたくさん出てきたと思いますので全部は覚えなくても大丈夫です。覚えておくと家族や知り合いに自慢できるかも(^^
たしかにサイズ表記を見る上で名称も理解しておくと良いのですが、難しいので基本的にはメガネ屋に相談して全然大丈夫です(^^
ネットショップでの購入の際など店員さんに聞けない状況の場合にご活用ください♪
もちろん私にご相談いただければお力になりますのでお待ちしています><
メガネのサイズ表記の見方
それでは実際にメガネのサイズを具体的に見ていきましょう!
フレームのサイズ表記は基本的に、
“レンズの横幅□ブリッジの横幅–テンプルの長さ“
の順番で表記をしています
何だかたくさん英数字が書いてるんですけど…
ブランドによってたくさん表記している場合もありますが、必要なサイズ表記の部分だけ見ると同じなのが分かります
この場合は、
“51□20–145“
という部分がフレームサイズの表記になります。つまり、
- レンズの横幅 = 51mm
- ブリッジの横幅 = 20mm
- テンプルの長さ = 145mm
このような見方となります
では別のブランドのフレームサイズ表記を見てみましょう(^^
今度はサイズ表記は情報がシンプルですが、並びが異なります
“56–142□28“
並びも統一してくれ!という気持ちは分かります(^^;
覚え方としては、“–“の後に来るのがテンプルの長さ
“□”の後に来るのがブリッジの横幅で覚えておくと並びが変わっても分かると思います
一応このフレームのサイズは、
- レンズの横幅 = 56mm
- テンプルの長さ = 142mm
- ブリッジの横幅 = 28mm
以上のようになります
これが分かると店舗でのフレーム選びの際にも参考になるのですが、ネットでのメガネの購入もグンとしやすくなります(^^
今自分がかけているメガネのサイズを見ればイメージも付きやすいですし、前もってメガネ屋でいくつか気になるフレームのサイズを確認しておくのも有効ですね♪
ではサイズの見方が分かったところで『選び方』について今度は見ていきましょう!
数値の意味が分かっても自分に似合うサイズが分からなければ知識も勿体ないです
メガネのサイズが分かると参考になる【3つのポイント】
顔に似合うフレームの形状、選び方については過去の記事でも紹介しています
今回はサイズの数値を見ることでメガネ選びのどのような参考になるのかに焦点を当てていきます
結論から書くと、
- 目が小さくなりにくいメガネを選ぶ(強度数の人など)
- ズレ落ちにくいメガネを選ぶ(幅や長さ、重さなど)
- 顔とのバランス、サイズ感を合わせる
以上の3つのポイントの参考になります
それぞれのポイント毎に解説していきます(^^
1.目が小さくなりにくいメガネを選ぶ(強度数の人など)
せっかく気に入ったフレームを選んでメガネを作ったら目が小さく見えて気になる!
そんな経験の方はいないでしょうか?
これはフレームのサイズを変えるだけでかなり抑えることが出来ます
レンズメーカーの東海光学株式会社様のサイトに分かりやすいまとめがあったので引用させていただきます
これは全く同じ度数、種類のレンズを使っています。違うのはフレームだけ
左の1番の写真の方が目が小さく感じるはずです
なぜなのでしょうか?
答えはフレームのサイズにあります
・①のフレーム(左の写真)
東海光学株式会社様HPよりフレームサイズ参照(https://www.tokaiopt.jp/advice/a56/)
レンズの横幅:52mm ブリッジの横幅:17mm レンズ天地幅:37mm
・②のフレーム(右の写真)
レンズの横幅:46mm ブリッジの横幅:20mm レンズ天地幅:24mm
目が小さく見えないようにするには、レンズが顔の幅に対してなるべく内側に狭く入るのが大切です
言い換えれば、
『レンズの横幅がなるべく狭く、ブリッジの横幅がなるべく広いフレームだと目が小さく感じにくく、より自然な見た目になる』ということです
もちろん、好きな形状のフレームを選ぶという点では必ずしも守らないといけない訳ではありません
あくまでも目の大きさが気になる方はぜひ参考にして欲しい、というポイントになります
買ってから後悔する前に必ずサイズを確認しておきましょう
補足ですが、レンズを薄型非球面レンズにすると目の大きさを少し改善することも出来ます
(少し古い記事ですが、薄型非球面レンズについてはこちらも参考に)
2.ズレ落ちにくいメガネを選ぶ(幅や長さ、重さなど)
ズレ落ちにくいメガネはシリコン素材を使用しているZoffの『ZoffSMART』やJINSの『Airframe』を過去に紹介してきました
今回は素材以外の観点からズレ落ちにくいフレームを選ぶコツをお伝えします♪
ズレ落ちてしまう原因のほとんどが以下のような場合です
- 調整が上手く出来ていない(メガネ屋の問題)
- レンズの大きさが大きい(強度数による厚みではなくレンズ径の大きさ)
- フレームのサイズが大きすぎる、小さすぎる
1.調整が上手く出来ていない(メガネ屋の問題)
調整、つまりフィッティングについてはサイズ云々ではなくメガネ屋の店員さんの技術がものを言います
もちろん鼻パッド(クリングス)が付いていない、構造上調整が出来ないフレームなどもありますが多くの場合は技術不足というのがほとんどです
どこのお店、チェーン店が良いとかではなく店員さん個人の技量によって左右されますので何度合わせても上手くいかない場合は調整して下さる方をチェンジするのがベストです
どうしても言い出しづらい時はお店を変えるのも有りです(^^
2.レンズの大きさが大きい(強度数による厚みではなくレンズ径の大きさ)
「店頭で試着した時は特に感じなかったのに、いざ購入してレンズを入れたら凄く重い…」
という経験はありませんか?
私もメガネ屋で働く以前はそのような経験がありました
もしくは「自分では重くは感じないけど、メガネが鼻からどんどん下にズリ落ちる」という人はフレームの前が重い、重心が傾いている可能性があります
店員さんが非常に接客技術が高くて案内をしてくれたりする場合は良いのですが、そうではない場合やオンラインショップでの購入の際はサイズを見ることである程度防ぐことが可能です
- 質問「このフレームではどちらの方が前面が重たいでしょうか?」※素材は考慮しない
- A:56□18-145(レンズ天地幅42)
B:48□18-145(レンズ天地幅28)
答えは下に書いているので少し考えてみてください(^^
答えは決まりましたでしょうか?それでは解答です♪
- 解答「B」
- 必要な情報としてはレンズの大きさになります。
Aはレンズの横幅56mm、天地幅42mm
Bはレンズの横幅48mm、天地幅28mm
レンズの大きさが小さい方が軽くなりますのでこの場合は「B」ということになります。
今回は文章のみですが、実際は写真や実物があると思いますので形状などと合わせて見るとより分かりやすいです
メガネがズレ落ちてしまう人は今使っているメガネのレンズの大きさを確認してみましょう(^^
特に強度数の人ほど効果的ですので、購入する際には必ずチェックしてみてください♪
3.フレームのサイズが大きすぎる、小さすぎる
フレームが大きいとズレるのは何となく分かるけど、小さくても下がってしまうものなのかしら?
まず、フレームの大きさが大きい場合から説明すると顔とフレームの接地面少ないため調整が難しく、うまく顔に固定することが出来ないことが多いです
ここでの大きさというのはフレームの横幅(フロントの長さ)のことを指します
フレームが大きいと重さも増しますので、メガネが下がるのが不安な方は避けましょう
またフレームが小さいのもよくはありません
顔に対して小さすぎるメガネは締め付けがあるだけでなくフレームが拡がってしまいます
フレームが拡がればテンプル、モダンがうまく耳に当たらない、そもそも届かないということになり得ます。結果として窮屈なのにメガネが下がってしまうことに(^^;
2022年現在、フレームの大きなメガネが流行っていますが必ずかかり具合を試す、サイズをよく確認するのは忘れないようにしましょう
【まとめ】購入の際は可能な限り試着をする、オンラインショップならサイズ表記をしっかりしているショップを利用する
まとめ
・ほとんどのフレームにはサイズ表記がされている
・表記はテンプル、モダン、ブリッジのいずれかの箇所に記載があることが多い
・表記の順や情報量はブランドによって多少異なるが、レンズの横幅やブリッジのサイズ表記(mm)は世界共通
・サイズを確認することで見た目、かけ心地で失敗しにくくなる
今回の記事はサイズ表記の見方や、専門用語が多くて難しかったと思います
私もメガネ屋に勤め始めた時は覚えるのに苦労しました(^^;
ぜひ、購入するときや悩んだときにこの記事を読みながらフレームを選んでもらえると嬉しいです♪
「いやいや、難しいし興味がないよ!」という方はメガネ屋さんで直接接客を受けるのも良いです
専門家がしっかり答えてくれるはずなので、信頼できそうだなと思うお店や店員さんを見つけてみてください(^^
逆に、
- 接客を受けるのが苦手だから自分でなるべくフレームを選びたい
- オンラインショップでメガネを購入したい
- メガネ(屋)に興味があるから、もっとメガネについて知りたい
という人にはきっと参考になるはずです(^^
実店舗に行ければ試着をするのがベストですが、なかなか難しい…という人は必ずサイズをしっかりと明記しているオンラインショップを利用しましょう♪
私がいつもおすすめしている、ZoffやJINSはサイズ表記もしっかりされていますし、全国に店舗が多く存在するので非常におすすめ出来るオンラインショップです
記事を読んでいて不明な点や、その他ご意見やご質問がございましたらブログの問い合わせフォームやコメント、もしくはTwitterにてお待ちしています(^^
読んでくださったあなたに素敵な視生活を!
それでは~ノシ
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