
どうも、現役メガネ屋店員のメガネマンです(^^
この年末年始になるといつも思い出すことがあります
それは前職でホームセンターに勤務している頃にあった話
私にとって非常に多くのことを考えさせられた出来事がありました
今回はその時の話を書いていこうと思います
一人でも多くの方が悲しいことになりませんように…
くじ引き(福引)に騙されるな!

冒頭からいきなりごめんなさい!
スーパーやホームセンター、ディスカウントショップなどのお店が正月や夏休みなどに行っている有料のくじ引き、福引を見たことはありませんか?1回500円で豪華ゲーム機や家電が当たる!みたいなやつです
あれ、絶対に引かないでください!
99%の人が損をします!
(数値の根拠は肌感です>< でも大体こんな感じのはず)
私も真っ当にくじ引きをしているお店や企業があるとは信じています。いえ、信じたいです!
…ですが、少なくとも私の働いている店(チェーン店全て)はそうではありませんでした
2回、3回とくじを引いても末等ばかり
そうです、1等や2等なんて入れていなかったのです
紙くじはこうやって操作されていた

待って!紙くじって開かないと何等か分からないでしょ?
どうやって操作しているの??
紙くじというのも商品の一つです。つまり卸売業者から仕入れを行っています
発注をして仕入れた段階では各等数ごとに小分けにされており、どの紙が何等で何枚あるかが確認できるようになっています
よって意図的に上位の等数だけを外す、ということが可能なのです
そしてくじの総数を常に確認して、少なくなったら2等を1枚入れる
さらに減って2等も無くなってきたら1等を入れる
というような操作を指示されていました
くじ引きの景品に目を輝かせて両親にくじをお願いをする子ども
今年の運試しや~!と意気込むおじさん、家電を当てようと張り切る主婦の方
…私はこのくじの販売が一番嫌いでした
絶対に逆らえない本社の指示

ふざけるな!!
スタッフも本社からの命令なんて無視すれば良いだろ!!
もちろんくじの不正操作を良しとは思わないスタッフもいました
私も担当のバイヤーに意見したことがありましたがバイヤーと直轄のマネージャー、それから本部長にかなり怒られたのを覚えています
「それで1等が早く出たらどうするんだ?売り上げをお前が補填できるのか??」
「黙ってお前は言われたとおりにすれば良いんだ!サラリーマンだろ!」
「そういうことは言わない方が出世できるよ」
今になって思えば絵にかいたようなブラックな会社でした(^^;
これで国内売上が割と上の方の企業だからびっくりです(笑)
細やかな抵抗をしたスタッフもいました
あるスタッフは本来はもっと減ってから入れないといけないのを早めに入れました
そのスタッフはボーナスの査定を1つ下げられました
あるスタッフはくじの総数をごまかして1等含めて全て入れました
そのスタッフは暫く昇進をすることはありませんでした(ちなみに売上成績は優秀な人)
その結果!従わない、偽装するスタッフがいるということでくじの景品の保管状況などを写真報告することが義務化されるほどの徹底した管理を本社は指示してきました
ちなみに、お客様を大切に!をモットーにしておきながら、お客様を蔑ろにするような会社の本質はその後の私の転職を決意させてくれる要因の一つになりました
私の尊敬するM店長

まだ私が副店長に上がる前の一般社員時代の年末。今年もくじ引きを販売する嫌な時期がやってきたなぁと嫌になっているとM店長が声をかけてくれました
M店長は秋に転勤してきたばかりで、正月を一緒に迎えるのは初めてでした
M店長には本当に仕事の楽しさや、技術的なこともたくさん教えてもらってきました。今回はその話は省略をしますが、まるで私にとって第2の父親のような存在でした
M店長にくじ引きの話をすると、
「私にも息子がいてね、くじ引きの不正は心が苦しかったよ。だからくじは全て入れて不正は無しにしよう」
M店長は私に任せておきなさい、そう言ってくじの販売を一人で責任をもって行うことにしました

(M店長大丈夫かな…?写真報告もあるのに)
正月になってくじ引きの販売がスタートしました
本来金庫の中に保管が義務付けられている1等や2等は既にくじの箱に入れられており、写真報告は事前にM店長が撮影していたものを提出しておりバレていませんでした
1等が出るまでは
まだくじが半分ほどしか販売していない段階で1等が出てしまったのです
これだけなら本社にバレることはありませんが、1等が出たことをあろうことか正義感の強い事務の方が本社の部長に報告してしまったのです
すぐさま部長が到着し、M店長に金庫の中を見せるように言ってきました
M店長は金庫の中を見せながら、
「私はくじを正直に販売しただけです。何か問題があるのですか?」
部長は怒りで顔を真っ赤にしながら報告書の偽装と指示違反だと大声で何度もM店長を罵倒してきました
同じものをすぐに自腹で買うように部長が言ってきたのですが「嫌です」とM店長がずっと断るので、バイヤーが予算から同じものを急遽購入し、手配をしていました
こうしてバイヤーが残りのくじを責任をもって管理、完売させることで正月のくじ引き販売は終了しました
その後のM店長はどうなったのか?
M店長は店長職を外されて、一般社員に降格
1年間は大型店舗や新店の駐車場警備とトラックドライバーに従事することになりました
元々M店長は自分の信念を曲げることはせずに嫌なことは断っていましたので、他の役員からも疎まれていたのです
2021年の今でもM店長は店舗には戻れていません
でも今でも私にとってはM『店長』ですし、会った時もそう呼んでいます
M店長も「もう店長じゃないよ~」と笑いながら話してくれます
もうすぐ定年というM店長は転職も難しく、残りも頑張るよと言いながら仕事に戻っていきました
おわりに
何だか急に過去の話を書きたくなったので書いてしまいました(^^;
当時はYoutuberでも来て不正を暴いてくれないかな~と期待したこともありました(笑)
たまに50回分のくじを購入とか、残り少なくなったらあるだけ全部購入を希望するお客様はいました
その時はこっそり1等や2等を手の平に隠し持ってバレないように混ぜたり、「全部購入ならくじは引かなくて結構なので景品全て差し上げます」といったようにする指示も受けていましたw
皆さんもぜひくじ引きを見かけたらまずは疑うところから始めましょう( ´∀` )
不正のないくじ引きが引けることを願っています!
それではノシ
コメント
ほぇええ~~…。恐ろしいですね…。
数年前に大物ユーチューバーが祭りのくじの闇を暴いたことで、こぞってユーチューバーたちがくじ引き全部まとめ買いする!みたいな流れありましたが、あれは正義だったのですね…(笑)
客は、ワクワクしながら挑戦するのに、その行為を裏切る形で非常につらいですね…。
とても勉強になる記事、感謝です。
あとTwitterでいつも「いいね」ありがとうございます。実は、めちゃくちゃ嬉しいです。
ナポリタン寿司さん、コメントありがとうございます(^^
記念すべき初コメにて嬉しい限りです!!
Twitterではいつもリプをもらっているのですが、ブログでのコメントはまた別で嬉しいですね>< M店長は毎年誕生日プレゼントを渡すくらいには会っています 確実に会えるわけではないのですが、前の職場(店)に行くとたまに会えるので 今でも人生の先輩として学んでいます♪ こちらこそいつもブログやTwitterでは勉強をさせてもらっています! 私もTwitterだけでなくブログにもコメントさせてもらいますね(^^ ナポリタン寿司さんはブログの先輩です これからもよろしくお願いします(^^